口や顎関節の異常は、側頭筋に痛みを生じやすく緊張型頭痛の原因となります。
当院にて顔面神経麻痺の治療をされている患者様の中にも多くいらっしゃいます。
顔面神経麻痺では、口の開閉などがうまくできなくなるので、長い期間、麻痺側で食べ物を噛まなくなり、それが習慣化してしまいます。
すると、咀嚼筋である咬筋や側頭筋にコリやこわばりが起こり、頭部に強い圧迫感や締め付け感が生じます。
症状の頻度や程度によって、頭痛が起きるメカニズムに違いはありますが、病態的には身体的ストレスや精神的ストレスが大きくかかわっているので、それぞれに対しても治療を行っていきます。
表情筋の治療による麻痺の回復と共に、正しい動作に戻り、頭痛症状も軽減していきますが、麻痺以前から首肩部の強いコリなどに悩んでいた患者様には、顔面神経麻痺の治療と同時に首肩周囲の治療もおススメしています。