片麻痺

片麻痺(hemiplegia)

片麻痺とは主に脳梗塞(こうそく)・脳出血・脳卒中などの脳血管障害や、くも膜下出血や脳腫瘍などが原因となって起こる麻痺です。主な症状として、身体の片側における筋の麻痺、痙性、感覚脱出、バランス能力の低下などが起こり、日常生活に支障をきたします。

血管が詰まったり、出血した脳の部位によって身体に及ぼす影響が変化し、患者さんごとに症状が異なります。

片側手足の麻痺だけではなく、顔面部の麻痺や、感覚の鈍麻、亜脱臼による肩の痛みも残りやすいので早期から患部の治療を行い、状態を維持しながらリハビリを続けていくのが重要です。

 

片麻痺の鍼灸治療

鍼灸治療と適切なリハビリを行っていくことで、関節の拘縮や筋肉の萎縮・短縮の予防、神経路の再建を期待でき、動作ごとに適切なプログラムを行っていくので、動作回復過程の促進と、身体の状態管理に適しています。

「下肢の運動を病院でやっているが、上肢はなかなか訓練できていない」という方や、「顔も麻痺が残っているけど何も行っていないので不安だ」というようなお話も良く聞きます。そのような場合は、患者さんの要望をお聞きして治療内容を適宜変更することができますのでご安心ください。

リハビリ鍼灸に加え、マッサージやストレッチなどによる治療も積極的に取り入れていきますので、鍼灸が苦手な方でもご相談ください。神経麻痺の回復過程で、いかに状態を良好に保つかが重要になってくるので早めの治療をお勧めします。

 

歩行練習